幸せの扉

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すると、そこには、黄色い世界が広がっていました。黄色い太陽、黄色い空、黄色い雲、町も何もかもが黄色く染まっているみたいです。 野原には、黄色い菜の花が広がっています。みどりちゃんは、「何て、きれいなの。素敵ねえ。・・・。」と感動しています。 「そうだね、うん、本当だね。」と、みんなは、口を合わせて言います。 みんなで、菜の花畑を、お散歩しています。そよ風が菜の花を揺らす度に、菜の花の香りがみどりちゃん達の鼻をくすぐります。 菜の花が、体に触れるたびに、みんなの体が黄色くなっていきました。そのゆっくりとした変化を、みんなは楽しんでいました。 「みんなの体、黄色くなってるね。」と言う、みどりちゃんの声を聞くと、みんなの顔は、にこにこ笑顔になります。 菜の花畑では、沢山の黄色いミツバチたちが、菜の花の蜜を集めていました。 蜜を集めては、巣に持ち帰り、また、菜の花畑で蜜を集めると言う事を繰り返していました。その様子を見て、 「みんな見て、ミツバチさん達、ダンスしているみたいに見えるよ。」と、みどりちゃんが言います。
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