スイッチ

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「また傷を作ってきて…」 ふぅ、と息を吐き、甲斐は因幡の頬を撫でた。 そこにいつもの笑みはなく、困ったような怒ったような眉を寄せた秀麗な顔が因幡を覗いた。 甲斐は因幡が傷つくことをひどく嫌う。 頬の撫でられた傷は痛み以外の疼きを帯びた。
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