スイッチ

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唇を塞ぎ、呼吸を奪いながら因幡のネクタイを今器用に弛め、ボタンを外し、中に長い指を差し入れた。 鎖骨や喉仏に緩やかに触れた後、胸の飾りに触れる。 「ん…」 因幡とて男だ。 女が敏感であるそれを弄られても、感じることは少ないはずなのに、甲斐のどろりとした物欲しげな瞳を見るだけで、身体は反応してしまう。 果実は段々と硬くなり、思考は熟れて甘くぼやける。 にっと不敵に口角を上げ、甲斐は唇を寄せた。 「あ…や…」 「氷露…」 漏れ出る甘い声に、甲斐は行為を深くした。
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