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誰もいない資料室で───
「ちょっ・・・!ん・・・野上っ・・・やっ!!」
噛みつかれるように唇を奪われた。
───野上樹(のがみいつき)に。
壁に背中を押しつけられ、無理矢理に野上の舌が私の口の中に侵入してくる。
初めは添えるだけだった野上の指先が、
キスが深くなるごとに移動していく。
野上のことなんか好きじゃないのに・・・・
「・・・っ、や・・・!」
私が好きなのは・・・・こんなに冷たい野上じゃない。
「っんんーー!!」
野上が触れる部分はやたらと熱くて・・・・
流されまいと自分を保つのが必死だった・・・・
頬を伝った温かい雫は────
私と野上、どちらのものだろう────
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