ソウゲツ大佐という男

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   2人の学生が頬を紅潮させて部屋を後にするのを見届けると、大佐はたちまち笑い声を上げた。 「どうだい? あのおかしなコンビは」 「お互いの長所を認めあえれば最高の2人ですな」 「だが反発しあっては収集がつかない2人だ。彼等だけでは心許ない」 「では今度の任務は他に誰を?」 「援護にスナイパーが欲しい。料理が上手くて、私のコーヒーの好みを熟知している者がいいな」  タキヤは漆黒の瞳を光らせるとニッコリと微笑んだ。 「その言葉を待っていましたよ。なんなりとお申し付けください、ソウゲツ大佐!」 ・・・・・
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