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「まあいい。で、最近どうなんだ? アメリカ州の出張で、フライトアテンダントと寝たんだろ?」
「ああ、最終便の機内だっけ。航空会社は……酔っていたしもう忘れた。ゲオルグさんは?」
「はっはっはっ! ムーンの女にモテて大変さ。アースの男はセクシーだってよ。今度お前を連れて行くと言ってやったら、キャーキャー喜んでたぜ」
「それはどうも。だけど私は地球の女がいいな。いつか可愛い奥さんを貰ったら、子供をつくって代々の屋敷で暮らすんだ」
そう言って腕を組むと、ソウゲツ大佐は微笑みながら目を閉じてしまった。
その様子に目を丸くしたゲオルグは、ゆったりとした動作でカップを口に運んだ。
「ほおう、お前に結婚願望があったとは知らなかったな」
「ふふ、私が独り占めしたくなるほどの女が現れたらの話だ」
「ふん、いい性格してるよ。やめとけ、やめとけ。結婚なんかお前にゃむいてない」
その後も、2人の大佐はコーヒーを片手に仲良くメンズトークを繰り広げていた。
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