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――いっぽう。
興奮しきりのアキラとジェイド。
校舎に戻ると、憧れのアースSPに入隊が決まったお祝いとばかりにコーラを掲げて乾杯がはじまった。
「今まで勉強や訓練を頑張った甲斐があったわね。聞いてたでしょ? あのソウゲツ大佐が私の剣を誉めたの。嬉しくて死にそうだったわ! きゃー!」
「ありゃあ立派な男だ。あの大佐の下でなら、存分に働けそうだぜ」
ジェイドは左右の拳をグッと合わせた。
「本当にそうね。でもジェイドがアースSPを志望してたとは知らなかったわ。一体いつから?」
「ヘッ、男ならいつだって一番カッコイイ所を目指すべきだろ?」
ジェイドの言葉に、アキラはニッコリと微笑んだ。
それから2人はオランド教官にソウゲツ大佐との面会について報告した。
具体的な任務の内容はもちろん伏せて……。
アキラはともかくとして、ジェイドまで二番隊に入隊することが決まったと知り、オランド教官はたいへん驚いた様子をみせた。
しかし、教え子たちの今後の活躍を祈って、最後には両手で肩を叩いてくれた。
・・・・・
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