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――それから幾日か経った頃。
火星の管制官からアース警察へ通信が入った。
リーネ姫を乗せた宇宙船が、間もなく地球に到着するという知らせである。
本部は瞬く間に要人を迎える体制を整え、リーネ姫の到着に備えた。
アキラとジェイドはアースSPの白い隊服に身を包み、緊張の面もちで到着予定の広場に起立している。
どれくらい時間が経っただろう。
足が痺れてきたころ。
遠方の空から火星国の旗のデザインがあしらわれた赤い宇宙船が現れ、スピードを緩めると静かに地上に着地した。
いっせいに敬礼の姿勢をとるアース警察の列。
場の緊張が高まる。
ほどなくして宇宙船の扉が開くと、赤いドレスを着た女の子が姿を現した。
あれが火星の姫だろうか?
集まったアース警察は、そろって彼女に目を奪われた。
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