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それを確認したアキラとジェイドは「よし」と、気合いを入れて後に続いた。
宇宙船の中に揃うアースSPの二番隊。
アキラとジェイドがホールを進むと、応接室の上座に可愛らしく腰掛けるお姫様の姿が見えた。
ヒューと口笛を吹きそうになるジェイドのわき腹を思いっきり叩くと、アキラは笑顔でお姫様に歩み寄った。
「姫様……ご機嫌うるわしゅうございます」
何度も練習した言葉を披露する。
すると姫はすぐにアキラを目に入れ、美しく微笑んでくれた。
アキラよりもいくらか年が下のようだった。
それを見ながらロレンス警視総監もニコニコと上機嫌な笑顔を浮かべている。
「リーネ姫様、この度アースSP二番隊がプルートウまでお連れ致します。大船に乗ったつもりでごゆるりとお過ごしください。特にこのアキラとジェイドはあなたと年齢も近い。良いお話相手になるでしょう」
アキラとジェイドはスッとお辞儀をして見せた。
「お心遣い感謝します」
お姫様は玉を転がす声でそう言った。
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