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アキラとジェイドはワクワクと頬を紅潮させると、まずはVIPルームにお姫様を案内することに決めた。
「リーネ姫様、お部屋へご案内します!」
「姫様、荷物をよこして下さい!」
2人は口ぐちに手を伸ばしたが、姫は静かに首を横に振った。
「ありがとう。でも自分でできることはしたいのです」
「そ、そう言われてもよ」
「長い旅ですもの。それよりこれからよろしくお願いします。仲良くしてくださいね」
「姫様……」
「さあ、アキラ、ジェイド。案内をお願いします」
リーネ姫はニッコリと美しい笑顔を見せてくれた。
彼女の言葉にどのような対応が相応しいのか分からないアキラ達は、ただ愛想笑いを浮かべることしかできないのだった。
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