ようこそお姫様!アン・ボニー号での生活

7/16
前へ
/416ページ
次へ
 アキラとジェイドはゴクッと唾を飲みこんだ。  大佐は続ける。 「なので、レーダーで周辺の異常を前もってキャッチして判断するんだ。事前に針路を確保することで危険を回避する。今はご覧のとおり、アン・ボニー号の半径100スペースカイリには、登録されている船が通常運航しているだけだ。これはタイタン国の貿易船だな」  レーダーの画面を見せてやりながら説明すると、アキラ達は興味深々で頷いた。 「というわけで、数時間は危険のない状態と言える。2人とも今日は疲れただろう。ゆっくり休んでくれ」  そう言われた2人は、お互いに疲れが浮かんだ顔を見合わせると、ホッと頬を緩めた。  初めての任務の初日は、こうして無事に終わった――。
/416ページ

最初のコメントを投稿しよう!

290人が本棚に入れています
本棚に追加