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厨房で朝食の食器の片付けをしながら、アキラ達は今朝の出来事をあれこれと分析していた。
「いやー驚いた。まさかお袋の朝飯が宇宙で出てくるとはな。タキヤさんってエスパーみてえだな?」
「その可能性はアリね。料理も上手いし、経歴が気になるわ」
「大佐も大佐でビックリだ。堂々とキスしたり触ったり、姫を落としにきてるとしか思えないぜ」
「バカなこと言わないの。ソウゲツ大佐はフェミニストなのよ。リーネ姫に優しく接するのは当然でしょう? ……まあちょっとドキドキしたけどさ! それより姫様って、なんていうか……あんなだったかしら?」
「いいや、昨日と全く印象が違う。今日の姫様も間違いなく姫様なんだが…...。ああ、もうわからねえ! アキラ、お前こっそり聞いて確かめろ!」
「なによ、えらそうに!」
そんな2人のやり取りを横目に、タキヤはのんびりと料理本を片手に緑茶をすすっていた。
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