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日常。
「昨日、凄いバイト先が忙しくてさ~。」
「夏樹のバイトって何だっけ。」
「コンビニでしょ。」
昼休みは教室の真ん中に机を2つくっ付けて昼ごはんを食べていた。
「あの書店の、隣だよ。」
夏樹は、姉が作ったお弁当の玉子焼きを口に運んだ。
「近いよね。」
クリームパン片手にそう言う彩芽に薺はうんうんと頷いた。
姫野夏樹と笹原彩芽、楠木薺はいわゆるイツメンだ。
まぁ明確に言うともう一人いるのだが…。
「なぁ~つぅ~きぃ~♪」
廊下から聞こえてきた声は、だんだんと大きくなり、周りの人々の注目と視線を集めた。
ドアから現れた人物は、誰もが予想した……峰崎麻耶だった。
「夏樹ぃ~♪」
購買から帰ってきたであろう麻耶が夏樹に抱きつく。
「ちょっ、みんな見てるからっ。」
「いいじゃん♪
俺達、公認のらぶらぶカップルだし。」
「うるさい。」
「夏樹、ツンデレェー。
えっちの時はいっぱい甘え「あ゙ぁ゛ーーー!!!」
必死に麻耶の口を塞ぐ夏樹の顔は真っ赤に紅潮している。
割りと事実のようだ。
「ん~、夏樹、そんなに照れなくてもいいのに。」
「馬鹿。
黙れ。」
「夏樹本当に?」
「可愛い~♪」
ニヤニヤしながら夏樹を見る他の二人に顔を真っ赤にしながら俯く夏樹は誰が見ても可愛らしかった。
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