日常。

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「あっ………ん…?」 柔らかい黒髪に優しくキスを落とす。 しっとりと濡れた白肌を指でそっと撫でた。 「夏樹……そんな物欲しそうな顔して。」 耳元でそう呟くと夏樹は擽ったそうに体を捩った後ぎゅっと目を瞑った。 顔真っ赤。 可愛い~。 「物欲しそうな顔なんか……してない…。」 「してるよ。」 夏樹はフルフルと首を左右に振りながら「違う、違う。」と否定する。 本当にツンデレだ。 そんな所も可愛い。 「夏樹、可愛い。」 白い首筋に、鼻先を埋めるとスンスンと匂いを嗅いだ。 蜂蜜みたいなあまーい匂い。 夏樹の匂い。 「やぁ……恥ずかしい…。」 甘い夏樹の声に、煽られて、理性が音を立てて崩れ落ちる。 「夏樹が悪い。」 自分自身に言い訳をするように呟いて夏樹のTシャツの下に腕を滑り込ませる。 その手が冷たかったのだろう夏樹はビクッと震えて身動いだ。 夏樹の背中暖かい…。 「……麻耶ぁ…。」 「ん?」 「……好きぃ…。」 まさかのここでデレとか…。 「俺も、好き。」
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