大嫌い。

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ゾクゾクする…。 耳に麻耶の吐息がかかる。 その度に不本意にも、体がビクついて足が震える。 「夏樹どうしたん? 関西弁、好きなん?」 ニヤリと邪悪な笑みを浮かべながらそっと腰に手を回してくる。 何だよコイツ。 無駄にイケメンでムカつくし。 ……ズルいんだよ…。 関西弁……好きだよ。 好きじゃ悪いかっ! てか、麻耶がやったら何でもカッコいいんだよ!! 絶対、言わない。 絶対、言ってやるもんか。 「もう、いいから……。 関西弁、やめろ。」 そう言って、近付いてくる麻耶の顔をぐいーっと押し退けた。 「あれ? あんまり、好きじゃ無かった?」 俺の手を、ぎゅっと握って笑う麻耶にプイッと顔をそむける。 好きでした。 割とドストライクでした。 「おかしいなぁ…。 ドMは関西弁が好きとか、言ってたのになぁ…。」 「なッ、!! 誰がドMだっ!!」 麻耶の髪をガシッと掴んで、グイッと引っ張る。 「痛い痛い痛いっ!! 禿げる禿げる禿げるっ!!」 「禿げろっ!!」
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