第1章

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しかし男は荷物をもって何度も帰ってくる…鍵を閉めて入れなければガラスを割って鍵を開けて入ってくる…警察にも言った。しかし同棲生活暦があったら痴話喧嘩としてしか対処しない。 何度も追い出し何度も帰ってくる…そして女が雇われて働いている店の前までも迎えに行くようになり、10分でも店を出るのが遅ければドアから覗いたり、店の裏に回り換気扇の下から会話を聞いたりするようにもなった。  この頃、男が女に毎日言っていた言葉 ・客を自分から電話やメールして呼ぶな! ・客の隣に座るな! ・同伴やアフターをするな! ・酔うまで飲むな!  水商売からしたら、あるまじき言動である。無論、無理な時は無理!と女は反論。 …が、ある時、客人が引かず、それも女の客人だった為に店を出るのが一時間程度遅れて出た女と無言のまま人気の無い場所まで歩くと男は気でも違ったように暴言暴力。 …で見せられた携帯の画面に映っていたのは、背の高いカウンターの椅子に座ったママと女と女の隣に客人の写真だった。 その後も別れよう別れようとしても、なかなか別れてくれず最後には警察官から母親に連絡してもらい、接近禁止を助言してもらった。  この事をよく知る人は愛されてたんよ~…と言うが、これは愛情ではなく身勝手な執着心に過ぎない。
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