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【マサムネside】
城の自室に着き椅子に座る。そしてメイドの淹れてくれたお茶を飲む。
「ふーっ…にしてもアイツ」
つい笑ってしまう。
島から連れてきた佐藤篤人は移動方法が船じゃなく移動石ということに驚いていた。ニホンには移動石は無いそうだ。
光を放つ前に無意識だろうか、俺の服の裾を掴んでいた。同じ位の身長の男にされても嬉しくはない。さっきお茶を淹れてくれたメイドみたいな可愛い女性にされたら嬉しいんだが…。
屋敷に着いたら佐藤篤人はビックリしていた。まぁ、そうだろう。一瞬で着くんだからな。俺も最初は本当に驚いたもんだ。
話しかけようと思ったら突然倒れそうになったから思わず支えたが
「すいません…気持ちわ、る」
あぁ、酔ったのか。人によっては移動石の力で酔う奴が居るらしい。
俺はちょっと考えて佐藤篤人を所謂お姫様抱っこをした。佐藤篤人はアッポーの実みたいに真っ赤になっていた。面白い。まぁ俺の島に無断で入った罰だな。
にしてもアイツ軽すぎじゃないか??俺と同じ位なのに余裕だったな。もっと食わせるか…。
そんな事を考えて居たらノック音が聞こえてきた。
「失礼します、マサムネ様」
「あぁ」
「例の件ですが…」
「あぁ、サルな。俺も言いたい事があるんだが…」
異世界から来たと言う佐藤篤人。そして例のサル。なんか関係あるのか。
同じニホン。
今後の事は今から考えるか。
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