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バーーーン!!!!
突然の音に俺はビックリしてベッドから落ちた。
受け身もなく落ちたから痛い。
がしかし音のした方を見る。
2メートルはあるであろう赤い長髪の人がドアを突き破っていた。
「アナタ」
「……(ビクッ)」
「アナタねぇーマサムネがお姫様抱っこして運んだって言う子は」
その人はオカマさんでした。ん、オネェか…?
その人はズンズンと迫ってくる。俺は本能的に逃げたいが腰が痛くて立てない。下がるがすぐベッドに背があたる。
「ヤダぁ、近くで見ても普通の子ね。背はマサムネと一緒くらいね」
赤髪さんは一人でドンドン喋っている。
「あのマサムネが家に男を呼んで、尚且つお姫様抱っこして男を運んだって言うからどんなカワイ子ちゃんかと思って仕事抜け出して見に来たのにー」
「なんかすいません」
「まぁいいわ。あのサルよりかは礼儀正しいわね」
あのサルが気になるけど口にしちゃ行けない気がする。赤髪さん怖いし。
独り言を言ってた赤髪さんにガシッと突然顎を掴まれる。思わずビクッとして目を閉じてしまう。
「ちょっとどーしたのよ。そんなに震えなくても食いはしないわよ」
「…あ、すいません。つい」
「大丈夫?アナタ。真っ青よ。もしかして落ちた時どこか打ったのかしら?大変、見せてごらんなさい」
グイグイ迫って俺の服を捲り体を見ようとする赤髪さん。俺も必死に「大丈夫」と抵抗するけどやっぱり体格差には勝てない。オネェさんでもやっぱ男だわ。
「あらー腰が打ったのね。赤くなってるわ。お腹も背中も………アナタこれ」
見られてしまった。俺の体。アザだらけの。
「おい、お前何やってんだ」
オネェさんの首元に見えるのは剣。声の主は勿論マサムネさん。
「ちょっ…マサムネさん。危ないです」
「誤解よ、マサムネ。ワタシはちょっと体が見たくて…」
「あぁ!?」
「体を触りたくて…」
「あぁ!?そうか死にたいか」
「誤解よー」
「襲ってる様にしか見えないがな」
「待って本当に違うの。脱がしたかっただけ…」
結局のところマサムネさんの家に赤髪さんの悲鳴?叫びが響いた。
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