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木の板に捕まる様に海を漂っていた俺は何とか島に辿り着いた。
太陽ガンガンなのでびしょ濡れの制服を脱いで枝に干した。濡れたリュックの中の物も出し腰にタオルを巻き付けた。
「無人島かなぁ」
砂浜に座りぐるっと島を見回してみる。そこまで大きくなさそうな島だ。
「そもそも日本なのか…?」
一人で砂を弄りながら呟く。
こんな綺麗な海見たことないし、空も雲ひとつない。
「よし、行くか」
乾いた制服を着てリュックを背負う。
俺はここに居ても仕方ないので島の中を歩くことにした。
島の中は思った通り狭かった。途中でお腹が減ったので島の中にあったリンゴっぽい形のリンゴっぽい味の果物を食べた。
だってリュックの中の弁当……うん。
「うーん…困った」
島の中は予想通り無人島。特に変わったものもなくまた砂浜に戻ってきた。
「水はあるし果物もあるけど…俺はどうすれば良いんだろ」
砂浜に寝転がり考える。あ、星も綺麗だなぁとか時々考えながら考える。綺麗な空を見てたら流れ星が流れた。ついつい願い事を言ってしまう。
「ばぁちゃんのおはぎ食いたい」
そう呟いて疲れていたのか俺は寝た。
夢でばあちゃん作ってくれたおはぎを沢山食べてた。大好きなばあちゃんの作ってくれた大好きなおはぎ。
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