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【???side】
俺は休みの度にお気に入りの島に行く。
ゆっくり船旅もしたいが休みは短いから移動石を使って島に行く。今度長期休み取れたら船旅だなぁーと考えている。
「やっぱ島が一番だなぁー!!」
この島に自生しているアッポーの実かじりながら砂浜に行く。アッポーの実の他にもナッシーの実も採ってきたので砂浜でゆっくり食べよう。
「…………!!」
この島は無人島。私有地。よって誰も絶対居ないハズなのに…俺は砂浜に寝転がる人を見つけてしまった。
俺は果物を砂浜に置き剣を抜く。寝転がる人物に少しずつ近付くが全く動かない。
真上から覗きこんで見る。
俺と身長は同じ位だろうかでもそこまで体は大きい様に感じない。胸が動いているから生きてはいるのだろう。このお気に入りの島に死人が流れついて欲しくはないからな。
黒い髪が風でサラサラ靡いている。お、コイツ意外と睫毛長いなーとか観察してみる。
「どーするかなぁ」
とりあえず隣に座ってみる。アッポーの実を食べながら再び観察。
見たことの無い服だし素材も何だか俺のものとは全然違う。思わず触ってしまう。
「うー?…」
「(ビクッ)…!!」
立ち上がって距離を取る。
その人物は目を擦りながら起き、髪の毛と同じ黒い目で俺を見た。
「………………………………」
「………………………………」
「………だれ?」
沈黙の後、その人物は口を開いた。
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