第1章

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「下駄箱に入っていた、名無しのラブレター。 まだ幼かった私はドキドキしながら体育館裏に向かった。 でも、そこで待っていたのはいじめっ子だった、そう、あなたを含めたグループだった。 散々ブスだデブだと罵られ、陰湿なラブレターは私の気持ちをズタズタにした。 あの時、あなたが言ったのよ。友達の前で。 こんな奴に本気で告白する奴なんているわけねーよ!もし本気で好きになるやつがいたら、俺、死んでやるよ! ってね。 どう?本気で私に告白した感想は。 是非とも、あの時の約束、今叶えてくれる?」 その時の彼女の笑顔は、 とても整った、冷たく、ゾッとするほど綺麗な笑顔だった。
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