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「………………う、うそだ。あいつはそんなに綺麗な笑顔を作れるやつじゃなかったはずだ。み、見た目が全然違う!!!」
「…そうよ、当然じゃない。だって、私、あなたのために努力をしたんだもの。
死ぬ思いでダイエットして、必死でメイクを覚えて、ファッションも磨いた。
目も大きくして鼻も高くした。いわゆる、一般的な、いえ、それ以上の美人になる為に今まで必死に生きてきたの。
だから私、あの時からずーっとね、あなたの事想っていたの。
日に日に自分があの頃とは全く違う私に変わっていく度に、あなたに会える日がどんどん楽しみになっていた。
いつかこんな日が来ることをずっと待っていたのよ。
やっと…両想いになれたね。
さぁ、だから死んで。私の為に。」
そう言って笑う彼女の顔は、悪魔とも聖母ともとれる
それはそれは美しい笑顔だったーーー
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