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眩しくて、意識が浮上する。目を開けてあたりを見渡す。どこか暖かかく、どこまでも続くような真っ白い世界。何も無いのに幻想的な空間だ。
「ここはどこだろう。落ち着く気がする。なんか自分ちの庭みたい・・・」
俺は今日、トラックに轢かれて死んだ筈だ。どうしてこんなところにいるんだろうか。
後ろから、笑い声がした。
振り向くと、人が立ってる。見渡したときには誰もいなかったのに。
「やっぱり君は人を助けて死んでしまったね、優希君」
こんな不可思議な場所で、慈愛に満ちた笑みで話しかけてくるこの人は、神なんだろうか。
「初めまして。私は久遠津優希と申します。あなたは神様でよろしいでしょうか?あと、先程のやっぱりとは?」
「そうだねぇ。神とも言われているし、ありとあらゆるモノを生んだ、創生の父とも言われている。君は沢山の命を助けてきた。時には怪我をし、時には嘲笑われた。それでも人tを、動物を助けてきた。そんな君を見守っていたからこそ、やっぱりと言ったんだよ。」
創生の父と言われ納得する。赤ん坊のように自分の心を素裸にされ、優しく包み込まれているような気持ちになる。確か創生の神ってゼロからひとつずつ創っていった人だよな?予想してたよりもずっとずっとすごい人だった、この神様。
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