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琥王は、彼女の件や可愛いなどと、
どこでその情報を得てきたのだろうか。
琥王の情報網も、よく分からない。
しかも、俺自身、付き合っていたのかも定かではなく、
ゆえに別れたというわけでもない。
お互い、付き合おうとか、好きとか言った事もなかった。
「薬師神、もしかして別れてないとか……」
忽那がじっと俺を見ていた。
俺は、返答に困る。
「自然消滅?最近は全く連絡もないし……」
何となく、女子も周囲も静かになっていた。
「……だよね、俺達、仲間だよね」
忽那が、笑って誤魔化し、又、パンに視線を移す。
何の仲間なのかは分からないが、彼女が居ない仲間なのだろうか。
確かに、忽那からも、彼女の話は聞いたことがない。
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