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だから、一人で行きたかったというのもある。
「一弘君、もういいよ。
琥王君も待っているから、墓参りに行って」
琥王は勝手に待っているのだからと言っても、
芽実に店を追い出されてしまった。
「……行ってきます」
墓までは、電車で行く。
駅に行くと、溜息が出た。
「琥王、そこ募金」
「はい、はい」
琥王は、自身の厄除け?の為にあちこちで、募金、賽銭をする。
自らの大切なもの、金?を分けることで、
自身の厄を置いているのだ。
決して、善行ゆえの行動ではない。
「どうして墓参りなんて、ついてくる?」
いつもとは逆方向の電車を待つ。
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