第一章 命か金

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 逃げる程の人生なのか、これは。 俺は、愕然としてしまった。 「息子は生き残っても、あれこれ体が動かなかったらしいのよ。 だから、もう責める気持ちはないの」  叔母は、本当に微笑んでいた。 むしろ、俺には同情していると、呟いていた。 「頑張ってね」  応援までしてくれるが、俺は、妙な気分であった。
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