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神々廻は、塩冶から派遣されている、自称俺の護衛らしい。
黒塗りの車に、黒服の男。非常に目立つ。
「塩冶様からの依頼で、
一人、見て頂きたい人物がいます」
神々廻は、俺に資料を渡してきた。
資料といっても端末で、男の映像が流れていた。
「まずは、車にお乗りください」
ここで、ごねたら余計に目立つ。
俺は、目立つことなく地味に生きるのがモットーであった。
仕方なく車に乗り込むと、琥王も乗り込んできた。
端末を見ると、祈祷師のような男が信者に色々アドバイスしていた。
道場のような場所で、白装束の男が信者を集めていた。
男の年齢がよく分からないが、
四十歳前後にも見えるし、もっと年寄にも見える。
落ち着いた雰囲気で、優しい笑顔を浮かべ、信頼できる人物のように見える。
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