第二章 今死ねば来世で

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 教祖?石田と名乗る男性は、少人数でも気にせずに、 又、飛び入り参加も気にしていなかった。  石田は、肌の感じからすると、三十歳後半といったところで、 どこか育ちの良い雰囲気であった。 しかし、話しが始まると、それは深く、 突然幾歳も老けたように感じる。  リビングでは、涙を流しながら石田の話を聞いている人が幾人も居た。 内容は特筆することはなく、 先祖の供養をすること、生きているものは必ず死に、 そこに孤独はないという悟りであった。  でも俺は、両親が居なくて寂しい。 それは、悟りには至っていないせいなのだろうか。
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