第二章 今死ねば来世で

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「君は、寂しいのだね……」  突然、石田が目の前に居て、俺は後ろに飛びのいてしまった。 後ろに居た琥王が、そっと俺を抱きとめていた。 「君の周囲には死が多すぎる。 でも、君はその死ゆえに、生きなければならない。哀しいね」  当たりでもあり、外れでもある。 ここに居る人間は、身近に死を感じている人間しかいない。 周囲に死があるとは、限定された何かではない。 「俺は、未来は見えないし、過去も見えない。 でも、君の神は見える。 そして、疑問に答えると、 俺はこの世界の一つの摂理を伝えるためだけに、今、生きている。 そうしなければ、
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