第二章 今死ねば来世で

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「……塩冶に恨みがありますか?」 「ああ、やっぱり塩冶の絡みですか」  石田が妙に納得していた。 「恨みはありませんよ。 でも、俺は、今度は自分が世界を越えたい」  家族の居る世界に、自分が移動したいらしい。 「……再び出会う方法は、一つだけあります。 今死ねば来世で会える。時間が離れる程、遠くなる。 又、家族になりたいならば、同時に死に、同時に生きることです」
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