187人が本棚に入れています
本棚に追加
/222ページ
「……塩冶に恨みがありますか?」
「ああ、やっぱり塩冶の絡みですか」
石田が妙に納得していた。
「恨みはありませんよ。
でも、俺は、今度は自分が世界を越えたい」
家族の居る世界に、自分が移動したいらしい。
「……再び出会う方法は、一つだけあります。
今死ねば来世で会える。時間が離れる程、遠くなる。
又、家族になりたいならば、同時に死に、同時に生きることです」
最初のコメントを投稿しよう!