第二章 今死ねば来世で

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 そこで、石田が何であったのかは分からないが、 少なくとも塩冶に関係しているだろうとは判明した。  駅の改札を抜けると、電車が来るのを待つ。 この駅はどこなのだろうか。初めて見た駅であった。 神々廻も、現場に置いてゆくだけではなく、 帰りの方法を教えてくれてもいいだろう。 「知っている駅まで行くか……それから乗り換えて……と」  時刻表を見ると、後二十分は電車が来ない。 ベンチに座ると、隣に花壇があり花が咲いていた。 「石田さん、塩冶さんに関係があると思うけど、何だろう」  異世界の家族の元に行きたい。 その願いを、一体どのように叶えようとしているのだろうか。
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