第二章 今死ねば来世で

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「多分であるけど、 願いを叶えて貰ったとしてさ、それが他力であったのならば、 長く続かせることができなかったのではないの」  琥王が、近くの自動販売機でホットのコーヒーを購入してくると、 俺に渡した。 「このコーヒー、五円よりも厄ですけど」 「そうだね、ごめん」  でも、俺はコーヒーを飲んでいた。 すると、電車が遅れているとのアナウンスが流れた。 「厄だね」  被害の少ない厄ならばいい。  やっと来た電車に乗ると、 真実を確認するために、えんきり屋に向かってみた。  えんきり屋は、そこそこ繁盛していて、 桐生が俺達の姿を見つけると舌打ちしていた。 なまけ癖のある塩冶は、嬉しそうに俺達に走り寄ってくる。
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