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「はい!」
人気パン屋、森のくまは、小さな森をイメージした店であった。
朝の店内は、沢山の客で混み合っている。
店は入場制限をしながら、並んだ客を待たせないように、
店員は常に走り回っていた。
そのスピードは、まるで、何かの競技のようでもあった。
「はい、お弁当」
芽実は、毎朝、大量のパンを持たせてくれる。
これは、俺の朝食であり、昼食であった。
「行ってきます!」
俺も走って駅に行くと、電車に乗り込む。
そこで、座席を見つけ爆睡するのが、日課であった。
俺は、神憑きと呼ばれる人間で、現在、六体の神が憑いている。
これは、異常に多い数で、七人揃えると、救世主になるという。
救世主、世の中を終わりにする存在でもあるので、
俺は、絶えず殺されそうになる。
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