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「母の知り合いで、近所であったよ」
そもそもは、
近所のおばあさんが、孫を見たいと夢見ていた事がきっかけであった。
そこで塩冶は、無意識に家族を造ってしまったらしい。
造られた家族でも、愛情は本物であった。
おばあさんが亡くなると、世界の修正が入り、全て消えてしまった、
と、推測される。
「塩冶さん、
石田さんの家族、その時間は失われてしまいましたよ。
無意味に残酷な仕打ちでしたね」
「そうだね……」
【返還の血】この力、
どうにかしなくてはならないのかもしれない。
でも、俺は異界まで見えても、それをどうこうする力はない。
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