第二章 今死ねば来世で

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「とりあえず、写真は返すとして」  他に出来ることはないのか。 俺は、何気なく写真を見つめ、その守護霊?を透視していた。  もしかして、同じ守護霊が守る女性が、この世界にも居る。 今度は遠視で、探してみると、 写真の女性に似た雰囲気の人が、一人で作業している姿が見えた。 「塩冶さん、 橋場 笑美(はしば えみ)さんという人の所在と、 現在の状況を教えてください。 それと、力は絶対に使用しないでください」  これ以上、被害者を増やしたくない。 「はい、頑張ります」  塩冶が去ってゆくと、 俺は、やっと冷めたコーヒーを飲んだ。  琥王は、ビンのクッキーを全て食べてしまうと、 俺の隠しているクッキーを探してケースの中を覗いていた。
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