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別に、世の中を変えるために、七人揃えたい側もある。
この神六人は、
俺の祖父母、両親、叔父、従兄に一人ずつ憑いていた。
俺が生まれたお祝いの日の事故で、全員が死に、
死にかけていた俺を、それぞれの神が守ってくれた。
今も守っていてくれているが、過保護ではない。
かなりの放任主義だった。
駅が二駅過ぎると、もう一人の神憑き、
檮山 琥王(ゆすやま こおう)が乗り込んでくる。
「おはよう、薬師神」
俺の姿を見つけると、
爽やかに笑顔を振りまいてやってくるが、俺は常に爆睡中であった。
琥王には、疫病神が憑いている。
琥王は、疫病神の加護?もあって、かなり目立つ容姿をしていて、
人気者であった。
厄病神、
厄病神が憑いていても人が離れないだけの、魅力を憑き主に与える。
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