第一章 命か金

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 別に、世の中を変えるために、七人揃えたい側もある。  この神六人は、 俺の祖父母、両親、叔父、従兄に一人ずつ憑いていた。 俺が生まれたお祝いの日の事故で、全員が死に、 死にかけていた俺を、それぞれの神が守ってくれた。  今も守っていてくれているが、過保護ではない。 かなりの放任主義だった。  駅が二駅過ぎると、もう一人の神憑き、 檮山 琥王(ゆすやま こおう)が乗り込んでくる。 「おはよう、薬師神」  俺の姿を見つけると、 爽やかに笑顔を振りまいてやってくるが、俺は常に爆睡中であった。  琥王には、疫病神が憑いている。 琥王は、疫病神の加護?もあって、かなり目立つ容姿をしていて、 人気者であった。 厄病神、 厄病神が憑いていても人が離れないだけの、魅力を憑き主に与える。
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