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そして、石田は車で病院に来ていた。皆の様子が気になったのだそうだ。
付いてきていた琥王は、橋場に会う段取りを塩冶に依頼していた。
行って会えるという問題ではないらしい。
石田の車に乗り込むと、琥王も付いてきていた。
琥王が居ると、どうも、無理ができない。
「石田さんは、
あの、異世界で家族が生きていると信じているのですか?」
運転する石田は、前だけを見ていた。
「初めはノイローゼだと思ったよ。でも、次第に分かった。
世界の仕組みかな」
そして、来世で会えるという人間は、とても幸せだと思ったという。
異世界では、生まれ変わりがあったとしても、
永遠に出会うことがない。
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