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「琥王、何人前?」
「四人だろう」
四人分にしては多いような。
袋の中を覗くと、デザートまで入っていた。
「さてと、帰ろう」
かなりの金額であった。
俺が出そうとすると、琥王が止めた。
「大丈夫、必要経費で塩冶に請求するから。
それよりも、胃薬の製作ね」
琥王に水を持たされてしまった。
弱った体には、強い水は渡せない。
そっと力を込めると、他の水を手に取った。
「月が大きいな」
「すごいね、あんなに近い星があるのに、
人は地球しか知らない」
隣に世界があるのに、人はこの世界しか知らない。
「本当に面白いよね、薬師神って」
琥王が声を出して笑っていた。
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