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「ええと、
君たちは塩冶様の関係者、なのかな?」
「はい、俺は塩冶の家の居候みたいなもので、
働いて家賃に当てて貰っています。俺の両親、亡くなっているので」
嘘ではない。
「そうか……大変だね」
弁当屋の惣菜は、結構おいしいものであった。
「私は、どうにか立ち直ったと思うよ。
こうやって親身になってくれる人が居ると思うと、感謝するし、元気も出るね」
石田の妻が、どのような人であったのか、垣間見た気がした。
橋場は、疲れているだろうに、相手を気遣う女性であった。
しかし、塩冶様というのは何者なのだろうか。
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