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「琥王、俺は森のくまに行ってくる」
石田が、気持の整理がつかない気持ちは分かる。
俺は、深追いはしない。
俺も気持ちの整理がつかず、森のくまに向かった。
「あら、来たの?一弘君」
芽実は、すこし嫌味を言ったが、笑顔であった。
「はい、クッキー焼かせてください」
琥王がおいしいと言うのならば、クッキーは焼いてもいい。
俺は、ぽつりぽつりと、芽実に石田の話をしてしまった。
芽実も俺を育てているせいか、不思議な事には慣れている。
「家族に代わりはないのよ、一弘君。
でも、頼りにされるということは、いいことね」
俺も、もっと安廣や芽実を頼るといいと、説教されてしまった。
頼るはいいが、迷惑はかけたくはない。
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