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でも、今死ねば来世で会えると言われると、人は死を選んでしまうのか。
俺は、そこまでして、再び会いたい人がいないのかもしれない。
「そうねえ、
私は、一弘君が居なくなってしまってね、
また会えるなんて、そう言われたら、迷うね。
今度は、本当の親になれるかも、なんて言われたら、
迷わず死を選ぶかも」
そこまで、芽実に思われていたとは、俺も知らなかった。
「今度生まれ変わったら、
安廣君と私と、一弘君で本当の家族になるの」
泣きそうな目で、芽実が俺を見つめていた。
ここまで、芽実を追い込んでしまったのは、俺なのだろう。
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