第三章 今死ねば来世で 2

19/31
前へ
/222ページ
次へ
 俺はつい石田を遠視してしまった。 今日も活動していたが、どこか迷いが出ているようであった。 時々、石田が考え込んでいた。  余計な事かもしれないが、石田が子育てをするという近未来を確定してみた。 どうなるのかは分からないが、石田は再び子育てするのだ。 「あのさ、琥王。映画、恋愛ものだね」 「これホラーだよ」  琥王は真面目に説明してくれた。 居なくなってしまった彼女を探す彼氏、その前に様々な女性が現れる。 何故かというと、彼氏は富豪であったのだ。 彼女は幽霊になって彼氏を守り、最後に最高の女性を選び去ってゆく。 「男の夢みたいな話だな」  男にとって、都合が良すぎる。
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

187人が本棚に入れています
本棚に追加