第三章 今死ねば来世で 2

20/31
前へ
/222ページ
次へ
「女性の真理なのだそうだよ。 妹に言わせると、こんな女と思う相手には奪われたくないけど、 自分が負けたと思う女性だと、仕方なくなるみたいな話だそうだ」 「ホラーだ」  女性の真理は、ホラーよりも怖い。  しかし映画を見ていると、ラストシーンの解釈が違っていた。 彼女は負けたのではない、自分の代理を選び任せたのだ。 「うむ、見て良かった。代理か」 「良かった?うん、良かった」  琥王は、映画館で爆睡していた。  それから開店したパン屋に行くと、琥王がパンを購入していた。 俺も味見をしてみたが、どこか既製品の味がしていた。  そして焼肉、多くの学生が並んでいた。 俺達の番が回ってくると、窓際の小さな席であった。
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

187人が本棚に入れています
本棚に追加