第三章 今死ねば来世で 2

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「ずいぶん沢山焼いたのね。 スタッフにお裾分けしましょうね」  今日は、安廣は夜勤だというので、 スタッフと皆で、芽実のお祝いをした。 芽実の笑顔は、本当に可愛い。 「それで、一弘君。 家に戻るという約束を忘れないでね」  約束なので、守ろうと思う。 しかし、今日は塩冶の家に帰る。 「琥王にもケーキを持ってゆきます」  余ったケーキを箱に詰めると、家路についた。  途中、駅のホームで琥王に電話を掛けてみると、 芽実の結婚、ケーキの話をした。 琥王は、かなり喜び、ケーキを食べるため、 ジョギングしてくると言っていた。
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