第三章 今死ねば来世で 2

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 でもワインというのがポイントで、 玄関にワインのボトルもしくは、グラスが置いてあった場合は、 塩冶が恋人を連れて来ているということであった。  すると玄関に、ワイングラスが置かれ、小さな花が添えられていた。  そっと中に入ると、リビングの横をすり抜ける。 部屋は、リビングを越した先になる。 隙間から中が見えると、かなりの美女が塩冶の隣にやってきていた。 塩冶、こんな美人と付き合っていたのか。 美女はバスローブだけで、胸の谷間が見えていた。 歩くと、太ももが見える。目のやり場に困る。  この部屋位置には問題がある。  俺は、リビングの向こうに部屋があるのだ。 この家は、どこに行くにも、リビングが中央になるのだ。 心の中で言い訳してしまった。
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