第三章 今死ねば来世で 2

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 琥王がやってきたので、ケーキを持って、そっと自室へと向かった。 「塩冶さんが、彼女を連れてきているからさ」  しかし、琥王は、俺の自室ということに、かなり動揺していた。 「いいのか、二人きりで」 「塩冶さんも大人だよ、平気だろ」  そっちではなく、 琥王と俺が二人きりだという意味であった。 「だけど、俺、薬師神が好きなんだぞ。 二人きりだと、襲いたくなる」  さらりと琥王が、とんでもない事を言っていた。 「何言っている」 「だってさ、薬師神、いつも人に囲まれていてさ。彼女のことも黙っていたし。 それも、あれ、女子も友達以上を希望の連中ばかりだぞ。 本当は薬師神と親しくしたい連中……」  友人なのだろう。 琥王には、どう見えるのか分からないが、 友人以外ではない。
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