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呼び止められて、振り返るとそこには、少女の姿があったらしい。
「待って、そっちには行かない方がいいよ」
呼び止められた女生徒は知らない顔を見たようだったが、何かに気付いたように携帯を操作する。
「もしかして、あなたが」
女生徒は小規模なつむじ風に巻かれたかと思うと途端にその場で倒れる。
少女は悲しげな表情で近付こうとする。
「また……」
別の女性の声が少女を呼び止める。
「お嬢さんちょっと」
「いや、こないで」
近付く大きな影に怯えた少女はとっさにその場から逃げ出した。
「あの娘」
女性は少女を追いはしなかったが、違和感と興味を持った。
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