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第一会議室と書かれたプレートがあるドアを開けると綺麗に並べられた机と椅子が出迎えた。どうやらホムラ達が一番先に来たようで部屋の中はがらんとしていた。 「また、一番か。」 「まだ会議まで時間がありますからね。」 ホムラは一番置くの椅子に腰かけて再び書類に目をやる。海月はホムラの側に立ち、左腕につけた腕時計を確認している。 「今は誰もいないから座りなよ。」 「いえ、遠慮します。私はあくまで元帥様の秘書ですから。」 「頑固だな。一体誰に似たのやら…。」 「さて、誰でしょうね?」 そんな会話をしているとドアから足音が響く。複数の足音が聴こえるため少なくとも一人以上だろう。 コンコンと言うノックが聴こえ、失礼しますという言葉と同時にドアが開く。 「おはようございます。ホムラ様。海月様。」 「おはようございます。いつもお早いですね。」 入ってきたのは二人の女性。一人は狼のような耳が頭から生えた軍服の少女。その後ろには肌をほとんど見せない服を身に纏った女性だった。 「早かったね。ユスティー。あの事件で忙しいと思ってたんだけどな。」 「あのような事件があったからこそ会議に出席せねばいけません。」 ユスティーと呼ばれた少女はそう答え空いた椅子に近づき失礼しますと頭を下げてから席に付く。それにつられてもう一人の女性もゆっくりと席に付く。 「それにしても全くもって許せん!!」 その大声と共にユスティーは怒りのこもった拳を机に振りかざす。ドンという大きなおとはしたものの机に傷はつかなかったがもう一人の女性はビクッと肩を上げた。 「ユスティーちゃん!どうしたんや!?」 なんとかユスティーを宥めるように女性は声をかけた。そのお陰かわからないがユスティーは息を吐いて少し冷静になった口調で話す。 「どうしたもこうしたもない。ただ事件の犯人が捕まらないことに腹が立っただけだ。心配かけてすまないな。マナリエ。」 マナリエと呼ばれた女性はきにせんでもええといい少し笑った。  
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