第三話 取引は天秤により

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 彼は渋谷で徒歩で営業回りをしていた時、私も渋谷に居てアパレルショップで買い物をしていた。  私自身から試しに、彼に接近して遭遇することを試みるも、彼の思念から不快感と恐怖を感じとり、断念。  以降、私は彼に一回も近づこうとしていない。  赤裸々に私と彼の過去を書いていると、スレ民達は次第に私自身について興味を持ち、理解を深めてくれた。  "いくらプライバシーを守って伏せ字を使っても、年、月、日時、場所、ここまで細かく証言していたら信憑性高いよな"  スレ民の反応を確認できたところで、私は一旦スマホの画面ををスリープモードに切り替えて掲示板を離れた。
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