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宰相と勇者は怒りの顔で俺様を睨み付けてきた。俺様は無視した。
『当座の生活費、お前らで計算して毎月よこせ。』
王様は愉快、痛快と笑い声をあげてから、城下町の地図とこの世界のマップをまずくれた。
正確には宰相が渋い顔で無言で渡されたが。
『で、俺様は<旅人>な訳だが。あとは好きにやらせてもらうぜ。この世界の服を買うから、まずは支度金よこせ。』
勇者がゲームで、お馴染みのなんでも入る小袋と支度金をくれた。
こちらも渋い顔。
姫らしき女が勇者には目もくれず、俺様を真っ直ぐに見つめていた。
こうして俺様の冒険の幕が上がった。
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